家づくりのポイントのご紹介　〜POINT 04 - 全室暖房 〜

　健康的な暮らしを送るうえで現代の北海道の住宅に欠かせないのが、全室暖房と計画換気。このうちなぜ、全室暖房が欠かせないのかというと、昔の北海道の住宅は冬の間、居間にあるストーブの回りだけ暖かく、暖房がない他の部屋やトイレ・浴室などは寒いという状態で、家の中の温度差が非常に大きかったからです。そのため、寒いトイレや浴室で心筋梗塞・脳梗塞を起こす、いわゆるヒートショックの危険性がつきまとっていました。

　そのような危険をなくし、家中どこでも居住者の身体に負担がかからない快適な温度を保つ手段が全室暖房。暖房の熱を家の中の隅々まで行き渡らせることで、寒くて不快な空間をなくします。また、寒い空間がなくなるので、湿気を多く含んだ空気が冷やされることで起こる結露を防ぐことにもつながります。

　当社の全室暖房で採用する設備はお客様とご相談のうえで決めていますが、基本的には温水パネルを各部屋に設置する温水パネル式セントラルヒーティングを採用。断熱性能を高めた場合や延床面積が小さい場合はＦＦストーブ１台による全室暖房も採用しています。また、最近では環境に優しく、趣味性も高い薪ストーブを設置する住宅も増えてきました。

　なお全室暖房は高い断熱性があることが前提です。断熱性が低い住宅で全室暖房を行ったら、暖房費が膨大になることが容易に想像できます。従来の間欠暖房と同じ暖房エネルギー消費量で全室暖房できる住宅が、当社の高断熱・高気密住宅です。